〜短期トレードのための大局環境認識〜

為替相場 先読みレポート

Target Week

2026年10月26日 週

今週の大局観・エグゼクティブサマリー

短期(15分・30分足)でエントリーを狙う前に、必ず頭に入れておくべき日足・週足レベルの目線です。今週はFOMC(28日結果)と日銀会合(30日)が重なるダブル中銀週。両会合とも据え置きが中心で、焦点は「12月の利上げ」と米ビッグテック決算を受けたAI株・米金利の動向です。

USD/JPY

📉
下放れ後の戻り売り・155円台警戒

先週はAI関連株への警戒再燃と米長期金利の低下、リスク回避の円買いで158円近辺のもみ合いから下放れ、一時156円台前半へ下落しました。日足はMACDがデッドクロスし戻りの鈍い展開を想定。中心は155.30〜157.50円で、日銀が12月利上げに前向きな姿勢を示せば155円台への円高加速も。157.50円の回復が反発の条件です。

EUR/USD

↔️
ECB・仏財政を睨むレンジ

ユーロドルは1.16ドル近辺のレンジ。29日のECB理事会(据え置き見込み)とフランスの財政不安がユーロの重し・振れ材料です。方向はFOMC後のドルの動き次第で、1.1550〜1.1650の範囲での逆張りを基本に、米金融政策と仏情勢を見極める展開です。

クロス円

📉
リスク回避の円買いで上値重い

AI株安や仏財政不安を背景にしたリスク回避の円買いで、ユーロ円・ポンド円などのクロス円は上値が重い展開です。株式市場が落ち着かない間は戻りも売られやすく、ビッグテック決算や各中銀会合の結果で急変しやすいため、ストップロスの設定を徹底してください。

先週の相場振り返りとファンダメンタルズ分析

先週のドル円は、158円近辺のもみ合いから下放れ、一時156円台前半まで下落しました。AI関連株への警戒再燃による米長期金利の低下に加え、リスク回避の円買いが重なったのが背景です。全国CPIは上振れたものの、日銀の12月利上げ観測はむしろ後退しました。
※記載している時刻はすべて日本時間(JST)です。

  • 週前半 AI株安で下放れ (158円 → 下落)

    米国のAI関連株への警戒が再燃し、米長期金利が低下。リスク回避の円買いも強まり、ドル円は158円近辺の膠着から下放れました。原油高(WTI116ドル台)が進んでも円高が優勢となる展開でした。

  • 10月22日 米10年債利回りが5%割れ (テクニカルも下向き)

    米10年債利回りが一時4.93%台まで低下。ドル円は日足のボリンジャーバンド−2σを終値で下抜け、MACDもデッドクロスが確定し、下落方向への勢いが強まりました。

  • 10月23日 日本9月全国CPI (上振れも利上げ観測は後退)

    全国CPIはコア(生鮮除く)が前年比+2.1%(8月+1.7%から上昇)、コアコアも+2.4%と予想を上回りました。もっとも金利市場の日銀12月利上げ織り込みは前日の約7割から6割強(約62.8%)へ低下。城内経済相の発言も重なり、ドル円は156.08円まで下げた後、156円台後半へ戻して越週しました。

最新為替チャート(ライブ配信)

チャート上部のボタンから、通貨ペアと時間足(5分〜1週)をワンタッチで切り替えられます。
※チャートのタイムゾーンもすべて日本時間(JST)に統一しています。

USD/JPY (ドル円)

先週の重要ポイント

1

日時

価格

説明

プロの視点:今週のテクニカル&相関分析

💡 短期トレードの注意点:ダブル中銀+ビッグテック決算

今週はFOMC(28日結果・日本時間29日未明)と日銀会合(30日)が重なり、結果と会見で相場が一変します。加えて28〜29日のマイクロソフト・アルファベット・アマゾン決算でAI株が動けば、米金利とリスク許容度を通じてドル円・クロス円に波及します。会合・決算を挟んだポジションの持ち越しは危険で、発表前後はエントリーを控え、必ず逆指値(ストップロス)を設定してください。

USD/JPY 分析

📉

戻り鈍く156円割れ警戒

  • AI関連株への警戒で米国債10年物利回りが5%を割り込み(一時4.93%台)、ドルの重しに。米国株が落ち着き米金利が5%台を回復すれば反発余地ですが、株安が続けばリスク回避の円買いが戻りを抑えます。
  • 日銀が30日の展望レポートで物価上昇への自信を強め、12月利上げに前向きな姿勢を示せば、日米金利差の縮小を意識した円買いが強まる可能性があります。
  • 【意識すべき節目】 上値は 157.40〜157.55円(ボリンジャーバンド−1σ・旧支持帯)が戻り売りの出やすい最初の壁で、終値で 157.90円台 を回復できれば158.30円方向へ。下値は 156.00円前後(直近安値156.08円・9/18安値155.868円)が重要で、割り込むと155.33円・154.79円が次の目安です。

EUR/USD 分析

↔️

ECB・仏財政を睨むレンジ

  • ドルと逆相関になりやすい金価格は高値圏ながら、フランスの財政不安がユーロの重し。29日のECB理事会(据え置き見込み)と、同日の米GDP・PCEを受けたドルの動きが方向を決めます。
  • 【意識すべき節目】 当面は 1.1550〜1.1650 のレンジを想定。FOMCがハト派でドル安が進み、上値抵抗の 1.1650 を明確に突破できればユーロ高・ドル安への転換余地。仏情勢が悪化すれば下値 1.1550 を試す場面もあり得ます。

今週の重要イベントと注目指標

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今週のハイライト:FOMC(28日結果)& 日銀会合(30日)のダブル中銀 + ビッグテック決算

両会合とも政策金利の据え置きが中心シナリオで、焦点は「12月の追加利上げ」。FOMCはウォーシュ議長が12月利上げにどれだけ前向きか、日銀は30日の展望レポートと植田総裁会見で基調物価への自信・前向きシグナルが出るかが鍵です。FRBが慎重/日銀が前向きなら金利差縮小で円買い、逆ならドル円は反発。あわせて28〜29日のマイクロソフト・アルファベット・アマゾン決算でAI株と米金利が動けば、ドル円・クロス円を大きく左右します。

日付 主なイベント・指標と解説
10/26 (月)

日米の重要指標は特になし (★☆☆)
└ 週明けはダブル中銀会合を前に様子見になりやすい一方、AI株や米金利のヘッドラインで振らされやすい点に注意です。

10/27 (火)

【アメリカ】 10月消費者信頼感指数 (★★☆) (23:00)
└ 消費者マインドを示す指標。FOMCを翌日に控え、結果が予想から大きくブレれば発表時に急変動することがあります。

10/28 (水)

【アメリカ】 FOMC政策金利発表 & ウォーシュ議長会見 (★★★) (翌3:00 / 3:30)
└ 日本時間29日未明。据え置きが中心シナリオで、焦点は12月の追加利上げへの姿勢。会見でのトーン次第で相場が大きく動きます。

トレードシナリオ(予想)

  • タカ派: 議長が12月利上げに前向きな姿勢を示せば米金利上昇でドル買い。ドル円は157.50円を回復し、157.90〜158.30円を試す展開に。
  • ハト派: 慎重姿勢を強めれば利上げ観測後退でドル売り。ドル円は156.00円を割り込み、155円台前半へ下落しやすくなります。

【アメリカ】 マイクロソフト・アルファベット決算 (★★★) (引け後/日本時間29日早朝)
└ AI投資に見合う収益拡大が確認されれば株高・米金利反発でドル円の下支えに。失望ならAI株安・米国債買い(金利低下)でリスク回避の円買いを招きます。

10/29 (木)

【アメリカ】 7-9月期GDP速報値 / 9月PCEデフレーター (★★★) (21:30)
└ 成長率とFRBが最重視するインフレ指標が同時発表。強ければドル買い、弱ければドル売り材料に。FOMC翌日だけに反応が増幅されやすい点に注意。

【ユーロ圏】 ECB政策金利発表 / 【アメリカ】 アマゾン決算 (★★☆) (22:15 / 引け後=30日早朝)
└ ECBは据え置き見込みでラガルド総裁会見に注目。アマゾン決算はAI・クラウド投資の収益性が焦点で、株式市場の地合いを左右します。

10/30 (金)

【日本】 日銀金融政策決定会合 結果・展望レポート & 植田総裁会見 (★★★) (結果:時刻未定 / 会見:15:30)
└ 据え置きが確実視され、焦点は12月利上げ。展望レポートで基調物価への自信を強め、植田総裁が前向きな姿勢を示せば円買い材料となります。

トレードシナリオ(予想)

  • タカ派: 展望レポート・会見で12月利上げに前向きなら円買いが加速。ドル円は156.00円を割り込み155円台前半を試す展開に。
  • ハト派: 利上げに慎重な見方なら「材料出尽くし」で円売り。ドル円は157.50円回復を試す反発となりやすいです。

【日本】 東京都区部10月CPI / 9月失業率 (★★☆) (08:30)
└ 日銀会合の結果と同日。物価の強さが確認されれば、日銀の追加利上げ観測=円買いを後押しします。

トレード必須用語解説 初心者の方向け

日銀「展望レポート」

日本銀行が年4回公表する「経済・物価情勢の展望」の通称です。先行きの成長率・物価見通しと、政策判断の基礎となる考え方が示されます。物価見通しの上方修正や基調的な物価への自信が示されれば、追加利上げ観測=円買いにつながりやすくなります。

利上げの「織り込み」

市場が将来の利上げをどの程度予想しているかを、金利先物やOIS(翌日物金利スワップ)から数値化したものです。「12月利上げの織り込みが6割強」とは、市場が12月会合での利上げを約6割の確率で見込んでいる状態を指します。織り込みが高まるとその通貨が買われやすくなります。

ビッグテック決算と為替

マイクロソフト・アルファベット・アマゾンなど巨大IT企業の決算は、株式市場全体の方向を左右します。AI関連投資に見合う収益が確認されれば株高・リスクオン(円売り・ドル円の下支え)に、失望すれば株安・リスクオフとなり、安全資産の米国債買い(米金利低下)と円買いを通じてドル円の重しになります。今週は決算が為替に波及しやすい一週間です。